セコム セキュアデータセンター
セコムマネージドクラウドLX ご利用マニュアル

Webサーバの仕様とコンテンツ作成

ディレクトリ構成

各ディレクトリとURLの関係は下記の通りです。

http://FQDN/
  ├─ (root) /var/www/web/FQDN/www/root/htdocs (DocumentRoot)
  ├─ php-public /var/www/web/FQDN/www/root/php-public/htdocs
  ├─ cgi-bin /var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-bin/http
  └─ cgi-public /var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-public/htdocs
  ※FQDN・・・省略のないサーバ名(例:www.example.com)

https://FQDN/
  ├─ (root) /var/www/web/FQDN/www/root/ssldocs (DocumentRoot)
  ├─ php-public /var/www/web/FQDN/www/root/php-public/ssldocs
  ├─ cgi-bin /var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-bin/https
  └─ cgi-public /var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-public/ssldocs
  ※FQDN・・・省略のないサーバ名(例:www.example.com)

また、各ディレクトリの用途は下記の通りとなっています。

/var/www/web/FQDN/www/root/
  ├─ htdocs http用コンテンツ
  ├─ ssldocs https用コンテンツ
  ├─ namazu Namazuのインデックスとテンプレート(※Linux6,7タイプのみ)
  │    ├─ http
  │    └─ https
  ├─ php-work PHP用作業ディレクトリ(非公開)
  ├─ php-public PHPが生成したファイルを公開したい場合の出力先
  │    ├─ htdocs
  │    └─ ssldocs
  └─ log ログ(非公開)
  ※FQDN・・・省略のないサーバ名(例:www.example.com)

/var/www/web/FQDN/cgi/root/
  ├─ cgi-bin 実行ファイル
  │    ├─ http
  │    └─ https
  ├─ cgi-public CGIが生成したファイルを公開したい場合の出力先
  │    ├─ http
  │    └─ https
  └─ cgi-work CGI用作業ディレクトリ(非公開)
  ※FQDN・・・省略のないサーバ名(例:www.example.com)

php-public、cgi-publicは、PHP・CGIが生成したファイルをWebサイト上で公開したい場合にご利用ください。 php-work、cgi-workは非公開ディレクトリです。PHP・CGIなどで利用し、かつ公開したくないファイルの置き場や、PHP・CGIの一時ファイル置き場としてご利用ください。 なお、sftpアクセス可能領域外のディレクトリにファイルを置いた場合、他のシステムから削除されることがありますので、/tmp/var/tmpなどは使用しないでください。

indexファイルのファイル名と優先順位

URLに「http://FQDN/」などが指定された場合は、「http://FQDN/index.xxx」が自動的に表示されます。

LXバージョン indexファイルの自動表示ファイル名と優先順位 (DirectoryIndex)
Linux6/Linux7/Linux8/Linux9 index.html index.htm index.shtml index.shtm index.shm index.sht index.cgi

indexファイルの自動表示ファイル名と優先順位の上記の通りです。 優先順位を変更したり、表示されるファイル名を追加・削除したい場合は、.htaccessに下記の1行を追加してください。

DirectoryIndex index.html index.php

(上記の設定では、index.htmlとindex.phpのみが自動表示され、index.htmlが優先されます)

/var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-bin/http(s)以下には、上記のファイルが存在しても自動的には表示されません。

PHP

設定値 Linux6 / Linux7 / Linux8 / Linux9
open_basedir /var/www/web/FQDN/
include_path /var/www/web/FQDN/www/root/php-work、カレントディレクトリ
safe_mode_exec_dir /var/www/web/FQDN/www/root/php-exec
allow_url_fopen ON
memory_limit 128MB
post_max_size 12MB
upload_max_filesize 8MB
safe_mode OFF

拡張子は.phpとしてください。他の拡張子ではPHPとして認識されません。 PHPがアクセス可能な領域は/var/www/web/FQDN/以下となっています。 PHPが標準で実行できる外部コマンドは、safe_mode_exec_dir以下のコマンドのみです。 他に必要なコマンドがある場合は、ご申告ください。

PHPが使用できるメモリは標準で128MBまでです。 標準では8MBを超えるファイルはアップロードできません。 PHPの実行時間は30秒までです。30秒を超えて稼動したPHPスクリプトは強制終了されます。 POSTメソッドでPHPにデータを渡す際、60秒を超えた場合PHPスクリプトは強制終了されます。

PHPが書込みを行えるディレクトリは標準では
/var/www/web/FQDN/www/root/php-work
/var/www/web/FQDN/www/root/php-public/http(s)
のみです。

PHPが生成したファイルを公開したい場合はphp-publicに、一時ファイルなどはphp-workに出力してください。 DocumentRoot配下にPHPからファイルを出力したい場合は、対象ディレクトリのパーミッション(アクセス権限)を777に変更して下さい。 対象ディレクトリがPHPスクリプトによって作成されたものである場合は、さらにセーフモードをOFFにする必要があります。(※1)

PHPの設定変更が必要な場合は、弊社サービスデスクにご相談下さい。

SSI

Linux6 / Linux7 / Linux8 / Linux9
ファイルの拡張子 .shtml、.shtm、.shm、.sht、.html、.htm

使用可能な拡張子は上記のみです。他の拡張子ではSSIとして認識されません。

なお、SSIにてexecコマンドは使用できません。


CGI

コマンド Linux6 Linux7 / Linux8 / Linux9
Perl /usr/bin/perl /bin/perl
Ruby /usr/bin/ruby /bin/ruby

CGIは/var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-bin/http(s)以下に置いてください。 このディレクトリ配下に設置されたファイルは、全てCGIとして実行されます。 他のディレクトリではCGIとして認識されません。 拡張子は.php以外を設定して下さい。

suEXEC機能が有効になっています。CGIは、CGIをアップロードしたユーザと同じユーザ権限で実行されます。 CGIが使用できるメモリは標準で100MBまでです。 CGIの実行時間は2時間までです。2時間を超えて稼動したCGIは強制終了されます。

CGIが生成したファイルなどを公開したい場合は、/var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-public/以下にファイルを出力してください。 /var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-public/以下のファイルは、http(s)://FQDN/cgi-public/~として公開されます。

/var/www/web/FQDN/cgi/root/cgi-work/以下はWebサーバを通じて公開されない非公開ディレクトリです。 非公開ファイルや作業用の一時ファイルの置き場としてご利用ください。 RubyはCGI用です。Railsはサポートしていません。


メール送信(sendmail)

メール送信には、CGI用各言語独自のMail送信関数以外に、システムコマンドのsendmailコマンドが利用できます。 CGI、PHPからsendmailコマンドを利用する場合のパスは下記の通りです。

コマンド Linux6 Linux7 / Linux8 / Linux9
CGI /usr/sbin/sendmail /sbin/sendmail
PHP /var/www/web/FQDN/www/root/php-exec/sendmail /var/www/web/FQDN/www/root/php-exec/sendmail


Webサーバの設定変更方法

.htaccessにより、一部の設定をお客様で変更することが可能です。
「.htaccess」という名前のファイルを作成し、中に必要な設定を記述してください。
.htaccessの設定内容は、設置したディレクトリと、それより下層のサブディレクトリ全てに影響します。

変更可能な項目は以下の通りです。

AuthConfig Limit Indexes Options(Indexesのみ)

なお、「.ht」から名前が始まるファイルはWebサーバを通じて公開されません。


Namazu(Linux6,7タイプのみ)

Namazuを利用することで、サイト内全文検索機能をWebサイトに持たせることが出来ます。 ※Linux6,7タイプのみのご提供となります。

Namazuを利用するためには、まず検索インデックスを作成する必要があります。 検索インデックスはデフォルトの設定では作成されません。 「cgi-bin/http(s)/namazu.list.default」というファイルを「namazu.list」に改名することで、1日1回自動的にインデックスが更新されるようになります。 直ちにインデックスを更新したい場合は、管理画面の「ウェブ管理>インデックス更新」メニューからインデックスを更新してください。

また、「namazu.list」には検索対象となるディレクトリを指定することが出来ます。 デフォルトではhtdocsディレクトリ以下とssldocsディレクトリ以下のみが検索対象となっていますが、例えばphp-publicやcgi-publicを検索対象に含めたい場合は、次のように指定します。
/www/root/htdocs
/www/root/php-public/htdocs
/cgi/root/cgi-public/htdocs

逆に、検索対象に含めたくないディレクトリがある場合は、
/www/root/htdocs/search
/www/root/htdocs/nosearch
などとし、searchディレクトリ以下に検索対象としたいコンテンツを、nosearchディレクトリ以下に検索対象としないコンテンツを置き、searchディレクトリのみを「namazu.list」に含めてください。ディレクトリ名は任意です。

また、コンテンツ管理ユーザでログインしたときのホームディレクトリにあるnamazuディレクトリには、インデックスファイルと、検索結果を表示する際のテンプレートファイルが設置されています。
このテンプレートファイルを変更することで、検索結果ページを自由にカスタマイズすることが可能です。

コンテンツ管理

コンテンツをサーバにアップロードするには、SFTPクライアントで10022番ポートにアクセスしてください。
SFTPクライアントソフト「WinSCP」のインストール、設定、アップロード手順はこちらを参照してください。